音がしない歯ぎしりに要注意
みなさんは歯ぎしりをしていませんか?実は歯ぎしりは自分で自覚している人もいれば、自分で全く気がつかない場合も結構あります。
歯ぎしりというと、歯をギリギリこすり合わせるイメージがあるかもしれませんが、音がしない歯ぎしりもあります。この場合は本人のみならず周囲の人にも気づかれないため、放置されて様々なトラブルの原因になることもあるので要注意です。「私は大丈夫」と思っているアナタも実は歯ぎしりに気がついていない可能性があります。
歯ぎしりの種類
グラインディング
上下の歯をギシギシとこすり合わせる一般的なタイプ
クレンチング
音がしないタイプ。無意識に歯を強くかみしめたり、くいしばるタイプ
タッピング
歯をカチカチとすばやく合わせるタイプ
歯ぎしりにはこんな悪影響が!!
歯ぎしりは体重ほどの力が歯にかかり続けると言われており、それによって次のような悪影響が及ぶ可能性があります。
①歯が異常にすり減る
上下の歯をギリギリし続けることにより、歯がすり減り、歯の高さが低くなります。かみ合わせの高さが低くなると、前歯への負担が大きくなることによって前歯が前に出てきたり、見た目も老けて見えるようになります。
②歯周病が進行する
歯周病を悪化させる要因に「過剰な力」があります。歯ぎしりを放置することで歯周病の進行が一気に加速する可能性があります。
③歯が欠けたり割れたりする
歯が欠けたり割れたりする原因に歯ぎしりが大きく関わっており、これによって歯を早期に失うこともあります。
④知覚過敏を起こす
歯の根本に力がかかり続けることで、その部分がくびれ、知覚過敏を起こしやすくなります。また歯がすり減ったり、歯に亀裂が入ったりすることでも知覚過敏になります。
⑤顎の関節に悪影響を及ぼす
強く噛み続けることで、周囲の筋肉が緊張状態になり、顎の関節にも大きな負担がかかり続けます。そのため、口が開きにくくなったり、顎の周囲に痛みが出る原因になります。
⑥その他
肩こり、頭痛など全身への影響。就寝中の周囲の方への影響。
マウスピースで就寝中の歯ぎしり、食いしばり対策
眠っている間に上下の歯が合わさることは誰にでもあります。しかし、その程度がひどければ、悪影響が起こる前に対処することが大切です。
歯ぎしりを周囲の人に指摘されたことがある、歯が大きくすり減っていいる、歯の知覚過敏がある、朝起きた時に顎の周囲がこわばっていたり痛みがある、といった方は就寝時にマウスピースをつけるといった対策があります。
マウスピースは市販品もありますが、しっかり歯型に合っていないとかみ合わせや歯並びに悪影響を及ぼす場合があります。
歯科医院で歯型をとって作る、自分のお口にあったマウスピースを使いましょう。