Blog

磨き過ぎは歯をダメにする!?

前回、根面う蝕についての記事にも書きましたが、中高年の人たちは加齢とともにう蝕のリスクが高くなってしまいます

 

健康で長生きしたいのでしたら、理にかなった生活習慣を身につける必要があります。ですので、身体が変化した今と若い頃とでは生活習慣や治療法を見直すことが必要となってきます。そこで、今回は歯磨きの時の歯ブラシ選びについて書いていこうと思います。

磨き過ぎは歯をダメにする!?

「磨く」というからには、力を込めてゴシゴシ洗い、勢いよく水ですすぐのは当たり前!と考えていらっしゃる方も多いと思います。しかし、そのやり方は間違っているんです。特に60歳を超えたらより注意が必要になります。

 

年を取ると歯肉が痩せて歯茎が下がり、歯を支える力が弱くなります。若い頃と同じように力を込めた歯磨きをすると、この状態に拍車をかけることになるんです。強い圧の歯磨きで歯肉が傷つくと歯肉が退縮して、さらに歯茎が下がってしまいます。

磨き過ぎは歯をダメにする!?

一度下がってしまった歯茎は元に戻りません。また磨き過ぎでエナメル質が傷つくと、その下にある象牙質が露出して知覚過敏やむし歯になりやすくなります。

 

では、どのように歯磨きすればいいのでしょうか?

 

単に力を込めて歯磨きすることをやめたらいいのですが、若い頃から続けてきた歯磨きの加減を急に変えるのは難しいと思います。ただでさえ歯列の乱れや歯肉が痩せて歯茎が下がった中高年の歯磨きは、磨き残しが起きやすいです。

 

そこで注目したいのが電動歯ブラシです。

磨き過ぎは歯をダメにする!?

電動歯ブラシは丸型ブラシが回転して汚れをかき落とす「回転式」と細長ブラシが高速振動する「音波振動式」があります。おすすめは「音波振動式」で、音波振動と超極細毛で人間の手では届かないところの汚れも除去してくれます。

 

しかも、歯に強く押しつけようとすると動きを止める機能が付いているものもあります。歯と歯茎の境目は斜め45度の角度で毛先を当てると、歯茎の境目に残りやすい汚れを効果的に除去できます。(これは手で行う歯磨きと同じです。)

 

中高年だけではなく、歯磨きが苦手な人や磨いているんだけどむし歯ができる人にも、効率よく歯垢を除去してくれる電動歯ブラシはおすすめですよ。