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「噛む」ことがもらたす健康効果

●現代人の「噛む回数」は大幅に減少
 現代の食事は調理方法の進歩や食材の開発によって、やわらかいメニュー(軟食)が中心となっています。
 そうした食生活は噛む回数が少なくて済みますが、歯やあごの骨の成長を阻害し、歯並びやかみ合わせを悪化させます。
 また、消化に悪く胃腸などの消化器官にも負担をかけています。全身の健康増進のためにも、よく噛んで食事を行いましょう。

●「噛む」ことがもたらす健康効果
①ストレスの解消
 脳内の緊張を和らげて情緒を安定させます。
②生活習慣病を予防
 満腹中枢が働くので、食べすぎを抑え肥満を防ぎます。
③あごの正常な成長
 あごの骨が十分に発達し、歯並びやかみ合わせがよくなります。
④味覚の発達
 噛む回数が多いほど、食べ物の味がよく分かります。
⑤発音がきれいに
 口の周りの筋肉を使うため、発音が良くなります。
⑥脳の働きが活発に
 脳の血流量が増し、子供は脳の発育に、高齢者は認知症の予防につながります。
⑦消化を促進
 食べ物を細かく磨り潰して胃腸におくることで消化を促進します。
⑧唾液の分泌を促す
 唾液は口中の汚れを洗い流してキレイにし、虫歯・歯周病の予防、口臭を減らす効果があります。

 噛むためには、まず歯が必要です。昔から病気の時には「精のつくものを食べて元気を出しなさい」と言われていますが、食べるための歯が無ければ「精のつくもの」なんで食べれません。
 また和食の文化では、味だけではなく繊細で美しい盛り付けにもこだわった「食」を作ってきました。それが「噛めない」ことを理由に細かく刻んだり、ミキサーにかけたりすると「食」の楽しみは無くなってしまいます。

 「食」を楽しむためにも、健康であることはもちろん、しっかり「噛める」ことはとっても重要です。いつまでもしっかり噛むためにも、お口の健康を守りましょう。そのためには歯科医院での定期的なチェックがかかせません。健康は予防歯科とともに。