鼻呼吸を心がけよう!
●口呼吸が癖になっていませんか?
口呼吸は虫歯、歯周病のリスクを高めたり、口臭や歯並びを歪ませる原因になるなどのデメリットがあります。
さらに口呼吸は、さまざまな体の不調にも関係することが分かってきました。口呼吸で引き起こされる症状を見てみましょう。
〇虫歯 〇歯周病 〇歯並びの乱れ
〇口臭 〇かぜ 〇インフルエンザ
〇肺炎 〇ぜんそく 〇気管支炎
〇高血圧 〇頭痛 〇肩こり
〇アトピー 〇鼻炎 〇アレルギー
〇蓄膿症 〇いびき 〇関節リウマチ
〇睡眠時無呼吸症候群 など
●健康のためには鼻呼吸が重要
本来、人間は鼻で呼吸するようにできており、鼻には呼吸に関連する機能が備わっています。
まずは鼻にある鼻水が空気に湿り気を与え、体内に入る空気の湿度を適切な状態にしてくれます。口呼吸では乾燥した冷たい空気が直接肺に届いてしまいますが、鼻呼吸をすれば空気が35~37度まであたたまります。そのため、肺の負担をやわらげることができるのです。
空気中の細菌やウイルスの侵入を阻止するのも鼻呼吸の特徴です。鼻粘膜にある線毛や粘液層により、入ってきた多くの異物を除去してくれます。
鼻呼吸には多くのメリットがあります。無意識に口で息を吸ってしまう方は、健康のためにも意識して鼻呼吸に切り替えましょう。
常に鼻がつまっている場合は、耳鼻科で鼻づまりを解消してから鼻呼吸に挑戦してみましょう。
●あいうべ体操で口呼吸防止
口呼吸になってしまう原因として、鼻自体に問題がなければ口の周りの筋肉(頬や唇、舌、表情筋など)が上手に使えていない可能性があります。しかし日常動作だけでは、なかなか口のまわりの筋肉を鍛えることができません。
そこでご紹介したのが「あいうべ体操」です。これは道具もいらず、どこでも簡単にできるのが特徴です。
まず「あ」、「い」、「う」で口のまわりの筋肉の準備体操をし、「べ」で思い切り舌を出します。思い切り口を開いたり閉じたり、舌を出したりすると、舌や頬の筋肉に痛みを感じると思いますが、筋肉痛になるくらいが効果的です。
ただ、むせたり、顎関節症などで顎を大きく開くことができなかったりする場合は、「い」と「う」のみ繰り返してください。
「あいうべ体操」は毎日かかさず、一連の動きを1セットとして、2,3回にわけて1日30セット以上行ってください。