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腸内フローラと口腔内フローラと菌活

少し前から耳にすることが多い「腸内フローラ」という言葉。

​今回は「腸内フローラ」とお口の関係についてのお話です。


​近年、腸内解析の技術が飛躍的に進化し、研究が進められていくうちに、腸内細菌、腸内環境というのはあらゆる癌、動脈硬化、糖尿病、アレルギー、うつ病などの精神病、そして太りやすさや老化のしやすさまでにも関係していることがわかり、腸内環境というものがいかに健康を左右する上で重要なものかということが、ここ数年でようやくわかってきたことで注目を集めているのが「腸内フローラ(腸内の細菌叢)」です。

​腸内フローラの細菌バランスを改善したい、便秘を治したいという場合、腸そのものに注目し、食べ物やサプリメント、運動などに気を付けられる方も多いのではないでしょうか?


​でも腸だけでなく、口腔内には腸内同様に口腔内細菌が数百種類、100億以上存在し、腸内フローラのように口腔内フローラを形成しているんです。

​実際、口から肛門までを川の流れに例えれば、上流である「口腔内」が不衛生で雑菌が繁殖していれば、飲み込んでその菌が腸へ届いてしまい、腸内細菌叢のバランスに影響を与えたり、アレルギーの原因になったりすることもあるようです。


​つまり、腸内環境を健全にしたいなら、口腔内(お口の中)の状態も健康にすることが重要だというわけです。


​そこで大切になってくるのが「口腔ケア」。お口のケアというと、正しい歯磨きが一番に挙げられますが、それだけではありません。

​歯磨き以外にどんなことが推奨されるでしょうか?


​●唾液を出す
​唾液をたくさん出すことは口腔内だけではなく全身の健康に非常に重要です。口腔内の殺菌や消化吸収を助ける等の働きをしています。
唾液をたくさん出す為には、酸っぱいものや苦いものを食べる、リラックスして食事をする、耳下腺を軽く刺激(なでる)等を意識してみましょう。

​●朝起きたら即歯磨き
​寝ている間に口腔内は雑菌が繁殖します。起きてそのまま飲食すると、その雑菌を飲み込んでしまい、腸内環境に悪影響がでます。
​起きたら水を飲む前、いの一番に歯磨きの習慣をつけましょう。

​●歯科医院で定期的に検診を
​むし歯になってから通うのではなく、定期的に歯科医院でチェックしてもらい、歯石除去等、口腔内環境をよくしておくことが大事です。


​口腔内の状態と腸内環境に関係があると聞くと驚かれる方も多いと思いますが、両方を健全に保つことは全身の健康につながっています。

便秘改善などの為に「腸活」をされていらっしゃる方、「口活」にも気をつけていただければ更にいい結果がまっているのではないでしょうか?

腸と口、両方の「菌活」をおススメします。