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虫歯は治らない!?だからこそ予防が重要!!

95%が毎日歯を磨き、その中でも1日2回以上歯を磨く人は73%もいる程、歯を磨くのが好きな日本人。しかし、世界的にみても歯磨きが大好きな国民性であるにも関わらず、虫歯の数は先進国でも最も多い国の一つになっています。

 「歯磨きが好きな国なのに、虫歯が多い」って矛盾してない?

この原因について、少し考えていきましょう。

 まず第一に考えなければならないことは、虫歯の治療=虫歯の完治ではないことです。
  予防歯科先進国であるスウェーデンの研究によると、新たに発生した虫歯の約80%が治療した歯の虫歯の再発だったそうです。
  だからこそ虫歯の治療を終え、虫歯が治ったと安心し、日ごろのメンテナンスを軽視すれば、虫歯の再発の可能性は非常に高くなります。


では、こうした虫歯の再発は防げないのでしょうか?

 

 大切なことは目の前の「虫歯という結果」だけにアプローチし、歯を削って詰め物をすることだけではなく、「虫歯の原因」にアプローチし、その原因を取り除くことです。その原因が二度と起こらないために普段から予防を中心にそえたアプローチが大切になります。
 予防の考えを中心に添えていなければ、どんなに高価な金の詰め物やセラミックの歯を入れたところで虫歯は再発し、歯は次々とダメになります。歯は再治療をすればするほど歯を大きく削ることになり、いずれは神経を取り、最後には抜歯という運命をたどります。

 もう一点。日本には予防やオーラルケアといった考え方がまだあまり定着していません。口の中の虫歯菌の数を減らすという根本的な努力が定着していないことが虫歯の再治療の原因です。


 虫歯菌から歯を守るための予防の考え方、また虫歯になってしまったとしても治療を受けた事への危機感をしっかりと持ち定期検診や適切なメンテナンス、指導を受けて自分の口の中の状態を常に理解把握しておくことが、これからの日本人には求められています。
 定期健診を受けている人、定期健診を受けていない人で生涯の歯の残存本数は驚くほど変わります。

 
 口は命の入り口だと言われています。その口が細菌まみれだとカラダ全体に不具合が生じるのは当然なのです。今からでも全く遅くありませんので、将来の自分自身の体のためにまずは出来ることから行ってみてはいかがでしょうか?