インプラントのメリット
今回は前回に引き続き、インプラントについて(2)です。
インプラントのメリットについて
(1)自分の歯のように噛める
「嫌いな食べ物は?」と聞かれたときの答えは、自分が自然に避けている食べ物であることが多いそうです。入れ歯の場合、噛む力が本来の歯の1/5~1/10くらいと言われています。入れ歯のときは避けていた固いものや粘着性のあるものなど、何でもしっかり噛めるので、美味しく楽しく食事ができます。
何でもしっかり噛めるという事に関しては、どんなに精密に作った入れ歯やブリッジよりも優れています。
(2)歯を気にすることなく生活ができる
入れ歯の場合、バネを歯にかける必要があるので、話をするときに他人にすぐ入れ歯と気づかれてしまい恥ずかしいと感じてしまう方が多くいらっしゃいます。そんな方の多くは他人とおしゃべりする時に、つい手で口元を隠すクセがあったり、外食を避けてしまう傾向があるようです。
インプラントの場合、入れ歯が外れる心配もありませんし、他の人に見られても入れ歯と気づかれることはありません。自分のお口に自信が持てれば、口元を隠さず大きなお口で笑えますし、友人との外食などで美味しい食事やおしゃべりを楽しむことができます。
(3)隣の歯への侵襲が少ない
歯は削ることで寿命がどんどん短くなると言われています。歯がない場所の両隣の歯を削ってつなげて被せるブリッジと呼ばれる治療方法があります。歯のないところに歯を作るために削られた隣の歯は寿命が短くなっているのです。
人間の歯には驚くほどの強い力がかかっています。食事をする時、スポーツをする時など、体の安定、維持するためなど大変多くの役割を果たしています。
入れ歯やブリッジでは少ない本数で力を受ける訳ですから、リスクも高く、残っている歯は相当強い負担をしいられます。
インプラントはそれ自身で噛み合わせの力を支えるので、隣の歯に過剰な負担をかける事がありません。また隣の歯を削って、歯の寿命を短くすることもありません。
入れ歯やブリッジといった治療法とは逆に、残った歯を守ることができるということもインプラントの大きなメリットです。
(4)顎の骨がやせない
顎の骨は歯を支えるために存在します。当然、歯がなくなれば顎の骨は痩せていきます。
インプラントを骨に入れ機能させる事で骨がなくなるのを抑える事ができると言われています。(もちろんキチンとしたお手入れが条件になります。)
以上、インプラント治療を行うメリットを挙げてみました。
インプラント・入れ歯・ブリッジなどの治療は歯が無くなった場所に歯を作ることが目的ではありますが、治療が終わったその先の未来のことも考えて治療を選択していただきたいと考えています。
なんでも美味しく食べ、友人と楽しい会話をすることは、体も心も健康にしてくれます。