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むし歯の治療と予防について

むし歯の治療と予防について

皆様が歯医者に対して持っているイメージは、「むし歯になったら行くところ」というものが、まだまだ大きいのではないでしょうか。

武雄市の歯医者「医療法人 池田歯科」は、むし歯の治療だけでなく、むし歯にならないための予防歯科にも力を入れて取り組んでいます。いつまでも健康な歯を維持するためにも、ぜひご一緒にむし歯の予防に取り組んでみませんか?

歯をいつまでも健康に維持するために ~むし歯治療~

歯をいつまでも健康に維持するために ~むし歯治療~

むし歯は再発する可能性の高い病気だというのをご存じでしょうか。一度むし歯になった歯は、いくら治療をしても、歯と詰め物や被せ物の間にある隙間からむし歯菌が入り込んで、再発してしまうケースも多いのです。

症状が進行すると、むし歯が神経に達して痛みに苦しんだり、歯を抜く必要が出てきたりするリスクもあります。「むし歯は歯医者に行けば治してくれる」などと軽く考えず、早期発見・早期治療を心がけましょう。

池田歯科では、むし歯の治療はもちろん、予防や再発防止にも力を入れて取り組んでいます。「むし歯かな?」と思ったら、ぜひお早めにご来院ください。

むし歯の早期発見・早期治療をおススメする理由
  • 痛みがひどくなる前に対処できる
  • ごく初期の段階なら、簡単な治療で済む
  • 治療のために何度も通う必要がない
  • 治療費が安く済む
  • 治療期間が短くて済む
「痛いときだけ通院する方」と「定期的に通院する方」の歯のライフサイクルと治療後の比較

「痛いときだけ通院する方」の歯のライフサイクル

80歳までの治療費推計 ¥4,354,000

80歳までの治療費推計 ¥4,354,000

「定期的に通院する方」の歯のライフサイクル

80歳までの治療費推計 ¥1,514,000

80歳までの治療費推計 ¥1,514,000

むし歯治療について

むし歯の原因とは

むし歯になりやすい条件として、主に次の4つが挙げられます

むし歯の原因菌 歯垢はむし歯の原因となる細菌のかたまりです
歯の質 歯の表面を覆う「エナメル質」の硬さが、虫歯菌に対する抵抗力になります
糖分 むし歯菌は糖分を栄養として取り込み、歯を溶かす酸を排出します
時間 むし歯菌や糖分がお口の中にとどまっている時間が長いほど、虫歯にかかりやすくなります。

「むし歯の原因菌」と「糖分」がお口の中にある時間が長ければ長いほど、むし歯の症状は進行し、重くなっていきます。唾液の量が少ないなど、体質の問題で歯の質が弱くなっていて、むし歯にかかりやすい条件がそろっているケースもあります。

むし歯になるリスクの高い方は、日頃からむし歯の予防に意識を向けて、丁寧なケアを行うことが必要です。食事の後はなるべく早く口をゆすぎ、ブラッシングを行いましょう。

むし歯の早期発見・早期治療・再発防止のために

1.レントゲン写真撮影

1.レントゲン写真撮影

歯と歯の間の隙間にできてしまったむし歯や、表面上は小さく見えても歯の内部で大きく広がっているむし歯などは、気づくのが遅れてしまいがちです。レントゲン撮影で、目に見えない小さなむし歯を発見します。

2.レーザーによるむし歯の測定

2.レーザーによるむし歯の測定

レーザー光線を使用して、むし歯の正確な深さを測ります。これにより「治療が必要なむし歯」なのか、「経過観察」あるいは「むし歯ではない」かをきちんと診断します。

3.唾液検査

3.唾液検査

唾液にはお口の中を洗浄し、殺菌する作用があります。唾液の分泌量が充分であれば、お口の中を清潔に保てるほか、歯の再石灰化を促して酸性に傾いたお口の中を中和する働きもあるため、むし歯に負けないお口の環境を整える手助けをしてくれるのです。

この唾液の分泌量や中和力、お口の中にいるむし歯菌の数をチェックすると、むし歯のなりやすさを把握できます。さらに患者様の生活習慣を考慮した上で、一人ひとりに合ったオーダーメイドのむし歯予防プログラムをお作りします。

できるだけ「削らない」むし歯治療

むし歯の治療というと、これまでは患部とその周囲を削って、詰め物や被せ物をするという方法が一般的に行われてきました。

しかし、一度削った歯はどんどん脆くなってしまうため、せっかく治療した歯の寿命を縮めることにもなりかねません。また、削る箇所が大きいせいで、神経の治療が必要となるケースもあります。

池田歯科では、できるだけ健康な部分を削らない「ミニマムインターベーション(MI)」をコンセプトにした治療を実践。歯を守ることを一番に考えた、なるべく削らない治療に取り組んでいます。

むし歯の進行段階と治療方法

※表は左右にスクロールして確認することができます。

進行段階 症状 治療方法

CO【ごく初期のむし歯】

CO【ごく初期のむし歯】

歯のエナメル質が溶け始めて表面が白っぽくなる、「脱灰」という状態です。まだ穴は開いておらず、痛んだりしみたりといった自覚症状はありません。 きちんとブラッシングをしたりフッ素を塗布したりすることで、歯の表面が再石灰化し、改善するケースもあります。

C1【エナメル質のむし歯】

C1【エナメル質のむし歯】

表面のエナメル質が溶けてしまい、黒っぽく見えます。冷たい物を口にするとしみる場合もありますが、痛みはまだ感じません。 むし歯の部分を削って、コンポジットレジン(歯科用プラスチック)を詰めます。この段階では、まだ麻酔は必要ありません。

C2【象牙質のむし歯】

C2【象牙質のむし歯】

エナメル質の内側にある象牙質にまでむし歯が達した状態です。冷たいものや甘いものがしみるようになったり、痛みを感じたりし始めます。 むし歯になった箇所を削り、インレー(詰め物)を入れたりコンポジットレジンを詰めたりします。

C3【神経に達した虫歯】

C3【神経に達した虫歯】

むし歯が神経にまで達してしまった状態です。何もしなくても痛みを感じるようになり、熱いものがしみることもあります。 局所麻酔をした上で神経を除去し、根管(神経の入っている管)に薬を詰める「根管治療」が必要です。治療後は歯にクラウン(被せ物)を装着します。

C4【歯の根に達した虫歯】

C4【歯の根に達した虫歯】

むし歯が進行して、歯根(歯の根っこ)にまで到達してしまった段階です。神経は死んでしまい、痛みは感じなくなりますが、患部に膿が溜まって来ると、再び痛むケースもあります。 ここまで来ると、抜歯が必要になるケースがほとんどです。抜歯後はブリッジや入れ歯、インプラントなどで歯の機能を補う治療が必要となります。

神経まで達してしまったむし歯について ~根管治療~

神経まで達してしまったむし歯について ~根管治療~

歯の内部には「根管」という管状になった部分があり、神経や血管が通っています。むし歯菌が根管に達すると、この神経や血管が汚染され、歯としての機能を失ってしまいます。そうなると、抜歯をする以外に治療方法がないことも多いのです。

しかしこの段階でも、「根管治療」を行うことで歯を残せるケースもあります。根管治療とは、歯の神経を取り除いた上で根管の内部をキレイに洗浄し、消毒して薬剤を詰める治療方法です。この治療を行うと、抜歯をせずに歯を残せる可能性が高くなります。

根管治療が必要な症状とは

むし歯菌が神経まで達してしまった場合、次のような症状が出てきます。もし思い当たる症状があるようなら、根管治療を検討してみましょう。

何もしていないのに歯が痛む 甘い物や冷たい物を口にすると歯にしみる
咬みしめたときに歯が痛む 歯ぐきを押したときに痛みを感じる
「もう痛くないから」と治療を止めずに完治させましょう

根管治療のポイントは、根管の内部からどれだけむし歯菌を取り除けるかという点にかかっています。ですが根管とはその名の通り、細くて複雑な管状の構造をしており、その内部からむし歯菌を完全に取り除くのは至難の業です。1度の治療で済むことは少ないため、何度も歯医者に通って治療を行う必要があります。

この通院が負担となって、途中で治療を止めてしまう患者様も、実は少なくありません。しかし、「痛みが治まったから」と安易に治療を中断すると、いずれはむし歯が再発してしまうリスクも大きくなるのです。

根管治療は、抜歯をせずに歯を残せる最後の可能性です。どうか途中で投げ出さずに、最後まで治療を続けてください。何度も治療のために来院するのは、確かに面倒で負担も大きくなりますが、大切なご自分の歯を残すためにも、ぜひご協力をお願いします。

精度の高い根管治療を行うために

「歯科用マイクロスコープ」で正確かつ確実な治療が可能

「歯科用マイクロスコープ」で正確かつ確実な治療が可能

「歯科用マイクロスコープ」とは歯科の治療で使う顕微鏡のことで、もともとは脳神経外科や眼科などで利用されていたマイクロスコープを、歯科治療用に改造したものです。

お口の中は狭くて暗いため、肉眼では細かい部分まで確認できず、精密な治療をするのは困難です。しかし、このマイクロスコープを使用すれば、肉眼の21.2倍まで拡大できるだけでなく、明るい光が奥まで届くので、正確で精度の高い処置が可能になります。

しっかりと患部を拡大し、確認しながら治療ができれば、余分な部分を削ってしまうリスクもありません。根管治療などむし歯の治療だけでなく、歯周病や被せ物など、あらゆる歯科治療を正確に行えるようになり、ひいては歯の寿命を伸ばすことにもつながります。

治療期間を短縮するニッケルチタン製ファイル「プロテーパーネクスト」を導入

根管治療で使われる器具に、「ファイル」と呼ばれる物があります。通常はステンレス製のファイルを用いる場合が多いのですが、細く複雑な形状の根管内部の処置を行う際、固いステンレス製では、確実な治療は難しいのが実状です。

当院で採用しているニッケルチタン製のファイルなら、これまで不可能だった歯の根っこの先端にある組織まで届くため、確実な根管治療が可能です。さらに、治療の回数も大幅に短縮できますので、患者様への負担も少なくて済みます。

ニッケルチタン製ファイルの日本での普及率は20%程度で、100%近いアメリカに比べてまだまだ低いですが、池田歯科では患者様に確実な根管治療を行うため、「プロテーパーネクスト」というニッケルチタン製ファイルを導入しております。

当院は機能性だけではなく、審美性にもこだわった治療を行っています。審美性の高い詰め物・被せ物については、こちらのページをご覧ください。

PICKUP
親知らずの治療もご相談ください

親知らずの治療もご相談ください

親知らずにはさまざまな生え方があります。人によって、斜めに生えていたり、歯ぐきに埋もれたままだったり、あるいは頭だけが少し出ていたりします。

このような生え方をしていると、隣にある健康な歯に悪い影響を与えたり、むし歯や歯周病の原因になったりすることも。また、親知らずが生えているだけで、痛みや腫れといったトラブルが起こるケースもあります。もし親知らずで気になる症状がありましたら、お気軽に当院までご相談ください。

予防歯科について

予防歯科について

「予防歯科」とは、むし歯や歯周病などのお口のトラブルを未然に防ぐために、定期的に歯科医院で行う口腔ケアのメニューです。

お口の中の検査を行った上で、患者様一人ひとりの歯質や、歯周病・むし歯のリスクといったデータを収集し、PMTC(プロの手によるお口のクリーニング)やTBI(ブラッシング指導)、生活習慣の改善といったメニューを組み合わせ、オーダーメイドの予防プログラムを作成します。

予防歯科3つのステップ

むし歯や歯周病は、きちんとしたケアを行って、原因となる細菌や歯石を除去していけば、かからずに済む病気です。効果的に予防するためには、以下の3ステップを繰り返し行っていくことが重要です。

自分のお口の中にあるリスクをきちんと把握する

むし歯や歯周病の原因は、お口の状態によって異なります。当院ではきちんと検査を行って、患者様それぞれの「むし歯になりやすい要因」を正確に把握。わかりやすくご説明しながら、一人ひとりに合った予防プログラムをご提案します。

*

そのリスクに応じたセルフケアを毎日続ける

セルフケアの基本は、毎日の正しいブラッシングです。ご自身ではしっかりと磨いているつもりでも、実際にはブラッシングのクセなどによって、磨き残しが発生しています。また、自己流のブラッシングをしているうちに、歯や歯ぐきを傷めてしまうケースもあります。

池田歯科では一人ひとりの患者様に合った、正しいブラッシング方法のアドバイスをいたしまので、お気軽にご相談ください。

*

歯科医院で定期的にメインテナンスを受ける

ご家庭で行うブラッシングだけでは、どうしても落としきれない汚れや歯石が残ってしまいます。定期的に歯科医院でメインテナンスを受け、歯のクリーニングや歯石除去(スケーリング)といった、プロの手によるケアを受けるようにしましょう。

定期検診ではその他にも、むし歯や歯周病のチェックや、セルフケアの確認もいたします。適切なアドバイスを受けることで、お口の中を長く健康的に保てるようになります。

予防歯科のメリット

歯科医院で定期的に歯のクリーニングをすることで、お口の中の環境を良好なまま保つことが可能になります。むし歯や歯周病の原因となる細菌は、歯の表面に付着した歯垢や歯石に棲みついています。こういった汚れを定期的にきちんと取り除いていれば、いつまでも健康的なお口を保つことができるのです。清潔な口腔内環境の維持は、口臭の予防にもつながります。

また、定期検診を習慣にしていると、むし歯や歯周病の早期発見にもつながりますので、症状が進んでしまう前に適切な治療が受けられます。そうすれば、治療にかかる費用や時間といった物理的な負担も減らせますし、何よりも痛みに苦しむ必要もありません。

PICKUP
予防歯科先進国スウェーデンと日本の比較

予防歯科先進国スウェーデンと日本の比較

歯科医療の先進国と言われているスウェーデンでは、国民の3人に2人が予防歯科に取り組んでいます。その結果、80歳になったときも、お口の中にはまだ20本前後の歯が残っているそうです。

それに対して日本では、予防歯科に取り組んでいる人の割合は4人に1人と少なく、歯医者に行くのは「むし歯になってから」という認識の方がほとんどです。

痛みを感じてから歯医者に行き、歯を削って神経を取り、抜歯をし……という対症療法を繰り返した結果、50歳前後から徐々に歯を失っていき、80歳の2人に1人が総入れ歯になっているという、驚きの事実もあるのです。